フランス留学のためにミニマリストになりたい女

アラサーでフランス音楽留学中の女が奮闘する記録。

オーディション・試験の曲選びあれこれ

音楽をやっていると曲選びは常に必要です。

子供の頃やお稽古ごとでは先生が選んでくれますが、いつしか自分で選ぶことになります。

私もまだまだ未熟者ですが、今選曲について思うところ色々です。

 

○発表会・試演会の曲

お稽古の発表会や試演会ではとにかくやりたいものをやるべきだと思います。

お子さんの場合は技術的なステップアップの過程で必要な曲を課題とされるかと思いますが、そうでない場合は好きな曲、やってみたい曲、なかなか披露する機会のない曲を、プレッシャーの少ない場でやるといいなと思います。

 

いざという場で使うには、場数をこなした曲をもっていきたいので、色々な好きな曲を演奏の場にかけて自分の武器として地道に育てていくのがいいと思います。



○コンクール・試験の曲

 

コンクールや試験というジャッジされる場では、一度覚えて、一回忘れてまたやり直したくらい付き合いの長い曲をもってきたいものです。

普段から色々な場で演奏の機会をもって、そういう曲をたくさん持っておくのが強いと思います。

 

コンクールや試験では、基本的に技巧的な曲を選ぶことが多いと思います。

かくいう私も音大時代はコロラトゥーラソプラノのアリアを毎回試験では歌っていましたが、今になってみると自分には全然合ってないレパートリーだったな・・・と思います。

 

私は今も自分の声を探し続けている道半ばではありますが、はっきりしてきたのは高い音が出るからと言っても私の武器はそこではないな・・・ということです。

高音はでますが、あまり美しい音色とはいえないので、本当にコロラトゥーラのレパートリーが合っている人と並んでどうしても見劣りしてしまいます。

 

言ってしまえば当たり前ですが、技術的に難しい曲をこなせるか、ということよりも自分の粗がでにくく、良さが生かせる曲を選ぶべきなのだと思います。

それが技巧的なものでなくても、自分の強みを出せる方が何倍も聴き映えします。

 

ただ、競争の場に映える曲、どうしても地味に映ってしまう曲というのは正直あります。

自分の強みを生かしながら、いかに華やかな曲を持てるか。

声楽の場合は、結局何を歌っても様になるような美声の人が競争の場で強いのは如何ともしがたいのですが、そうでない者がなんとかしていくには、針穴に糸を通すような創意工夫が必要だな・・・と感じています。



○オーディションの曲

 

オーディションとなると、コンクールや試験よりも打ち出すべきものがピンポイントになってきます。

自分をどういう風に見せたいか、オーディションの先にある姿を見せられるような選曲が必要です。

 

舞台のオーディションならその役柄を演じている姿をイメージしやすい曲、コンサートのオーディションであればそのコンサートのイメージに合っていることを伝えやすい曲がいいはずです。

 

その中で、自分の良さを出せる曲であること。

本当に難しいです。

つまり、たくさんの曲を知っていて、引き出しにストックがたくさんあることが大切なんだな・・・と感じている今日この頃です。