フランス留学のためにミニマリストになりたい女

アラサーでフランス音楽留学中の女が奮闘する記録。

留学前コンサート準備日記①

こんなご時世ではありますが、フランスの学校関連も再開しているようなので、基本的には来年留学したいな・・・と思っています。
そんな留学前に一度コンサートを開催しよう!ということになり、ゆるりと準備を進めています。

○コンサートのコンセプトを決める

まずはコンセプトが大事だと私は常々思っています。
いろんな人がわさわさと出てきて、歌いたい曲を歌って去っていくような、発表会的演奏会も別にあっていいとは思いますし、そういうかんじが好きな方もいらっしゃるとは思いますが、私個人としてはコンセプトが伝わってくる演奏会の方が好きです。

 

今回に関しては、まずは感染症対策を第一に、この先状況がまた悪化しても開催できるように来場プラス配信形式でやることにしました。
同年代の友達が続々と子育てをしていることもあり、前から子育て世代でも参加できる演奏会の形があったらいいな、と思っていたので、そういった意味も込めてアーカイブ有の配信をしたいと思いました。

 

どんな方に聴いていただく想定か、というところではやはり我々そんなに有名人ではないので基本的には知り合いばかりになるかとは思いますが、クラシックを普段から聴く人も聴かない人も、年齢が高い方も同年代も幅広く想定しておきたい、ということにしました。

私はクラシック音楽の演奏会では、ともすると内輪感覚が強くなりすぎる時があると思っていて、皆様ご存じのこの曲、とか言いがちですがあんまりそういうことを言いたくないなと思っています。
そういう風に言われると、知らない方は疎外感を持たれて気持ちが離れてしまうのではないかな・・・と思うのと、クラシック普段から聴く人はそんなに多くないですし、聴かない人からすれば有名な曲も有名じゃない曲も等しく知らない曲なんですよね。
なのであまり有名な曲を、ということは考えずにプログラミングしよう、ということにしました。

 

そしてこのコロナ禍を通じて音楽家の在り方を考えさせられたところもありましたので、今回の演奏会ではチケット収入から一部を寄付することにしました。

コロナ禍においては、真っ先に生活必需品ではないエンターテイメントが社会から切り離されてしまいました。
生きていく上で芸術は必要だと私は思いますが、でもそれはやはり社会全体が健康で文化的であればこそ、だったわけです。だからこそ、芸術家、音楽家はいつも社会の小さな人、弱い立場の人に目を向けて、その人たちが健康で文化的でいられる社会だろうか?と近くで気にかけていなければならないのだな、と強く感じました。
有名人でもない私たちの寄付など取るに足らないものだとしても、芸術を志す者の在り方としてこれから自分の演奏会では寄付をしていきたいと思っています。


○会場を決める

何をするにもまずは会場からです。
準備期間等々考えて、来年6月開催を目標に会場探しを始めました。
まだまだ先が見えない状況ではありますが、声楽の演奏会をできるかどうか、また配信対応できるかどうかなど都内会場いくつか問い合わせしました。

 

絞られた候補の中から、今回は客席50%使用でも60席作れるかつ配信サービスもあるということで、加賀町ホールさんにお願いすることにしました。


○スケジュールを立てる

本番日が決まれば、そこから逆算してスケジュールを立てます。
おおよそ年内に曲決めやチラシ作りなどをして、年明けから具体的な合わせ、プログラム作りなどを済ませ、本番前はできるだけ音楽に集中しよう、というスケジュールです。
幸いに素敵なピアニストのスケジュールも押さえられたので、いよいよ・・・!というかんじです。

 

チケット管理は今回オンライン配信もあるため、peatixというオンラインサービスを使用することにしました。チケット販売ごとに手数料が発生しますが、カード決済にも対応できるし、面倒な金銭のやり取りをなくせるのでメリットはあると思いました。

 

大方のところが決まったら、次回プログラムを考え始めます・・・!