歌う時、ブレスは鼻から吸うのか口から吸うのか
歌う時に必ず息を吸う(ブレスをする)はずですが、鼻から吸っていますか?口から吸っていますか?
私は学生の頃、地味に悩んだ記憶があります。
声楽のレッスンでは、「花の香りを吸うようにブレスしなさい」という定番の指導フレーズがあります。
やってみるとわかるのですが、いい匂いを嗅いでいるときって、
自然とリラックスして、肋骨がふわ~っと広がっているんです。
鼻腔も広がり、まさに息をたっぷりと使って声にすること、声を豊かに響かせる状態を作り出せるのです。
なので、基本的に歌う時は鼻で息を吸った方がいいんだろうな、と思っていてなるべく鼻でするようにしています。
とは申せ、あんまりそこに固執しているとブレスが間に合わない場合も多々あり、ブレスが遅い!と言われることも。
あと有名な歌手の映像などを見ていても、絶対口で息吸ってるよね?
ということももちろんあり。
必ずいつもいつも鼻で息をすればいいってもんじゃないんだな・・・とだんだん学びました。
結論、両方いい感じに使い分けた方がいい、ということになるかな、と今は思っています。
鼻でブレスをする利点はかなり大きいです。
上述した体全体のコンディションを整える意味もあるし、
歌っている最中の喉の乾燥を少しでも防ぐことができます。
また、口呼吸をずっとしているとIQが下がる、という説もあるとか。
IQはあんまり関係ないかもしれませんが、鼻腔は脳につながっている部分があり、
考え事をしてオーバーヒートしている脳を鼻腔から入れた空気でクールダウンさせているそうです。
なので、それがうまくいかないと頭がぼーっとしてきてしまうわけです。
(最近ではマスクをずっとつけているので、頭がぼーっとしてしまうこと結構ありますよね。)
心身をリラックスさせるためにも、集中力を保つためにも、できる限り歌っているときは鼻でブレスした方がよさそうです。
とはいえ短い時間にブレスをしなければならないとき、
短い時間でかつしっかりと息を吸っておかないと次のフレーズを乗り切れない場合は、
やはり口で、できれば口と鼻両方で瞬時に大量の空気を取り込んでおけるといいと思います。
呼吸なんて誰でもやっていることなのですが、
いざ意識的にやろうとすると思うように体が動かなかったりします。
呼吸の練習は音を出さなくてもできる練習なので、
日々地道にやっていきましょう!!(自戒・・・・)