フランス留学のためにミニマリストになりたい女

アラサーでフランス音楽留学中の女が奮闘する記録。

ミュージカル The Parlor 見てきました!

先日大手町ホールまでミュージカル The Parlorを見に行ってきました!

宝塚時代から好きだな~と思っていましたが、退団後ますます素敵になっている花乃まりあさんご出演、そしてグレートコメット、シャボン玉とんだ、マドモアゼルモーツァルトと最近観劇して大好きだった作品の演出をされていた小林香さん作演出ということで、とても楽しみにしていました!

 

物語は四世代に渡って受け継がれる「ザ・パーラー」という店を舞台に、剣幸さん・美弥るりかさん・花乃まりあさん演じる女三代のお話です。

 

ますはとにかく花乃さんが素晴らしいこと・・・!

一人二役をこなされているのですが、よくある前半はこの役、後半違う役、みたいな形ではなくて、何度も役を入れ替わって出てくるのがすごすぎる!笑

役を演じ分けるのは当たり前で、それをさらに何度も切り替えてこなしているのがびっくりでした。

どちらのお役もお衣装だけでなくしっかりと違う人間として演じ分けられていて、最初に1分くらい?の短さで入れ替わって出てこられた時はすご!と思ってしまいました。

花乃さんは以前にフローズンビーチという舞台でも一人二役をされていたので、

一人二役芸に更に磨きがかかっている・・・!と思いました。

お歌もすごく聴いていて気持ちがよいし、踊りの美しさも素敵でした・・・!

 

主人公の朱里を演じていた美弥さんは間近で拝見するとつるん!と発光されているようなきれいさで、すごーくかわいらしかったです!

世の中で生きづらい気持ちを抱えた繊細な主人公がぴったりで、細かな表情やお芝居がとても魅力的でした。

そして主人公の祖母を演じる剣さん!本当に素敵だった・・・!

最初に舞台に現れた時から、自然体で舞台にいらっしゃるかっこよさ、それが剣さんのかっこよさであり阿弥里というお役自体のかっこよさでもあり・・・。

一瞬で素敵な人だ・・・!と思わせる説得力にあふれていました。

ある一つのセリフを言われるのですが、それが明るい中に大きな深い悲しみを抱えたお芝居で、たった一つのセリフで胸にズドーン!と大きなものが刺さってくるようでした。

こんな人にいつかなれたらいいのに・・・と憧れてしまうようなかっこよさ。

(さすがミーアンドマイガールの初代ビル、ハットトリックならぬドライヤートリックが華麗すぎました!!)

 

キャスト7名というお一人お一人の密度が濃い舞台で、どのお役にも見せ場がしっかりあるのがよかったです。

音楽も、どの曲も素敵で魅力あふれる楽曲ばかりでした!

個人的にはストーリーにややご都合主義的な部分が感じられ、それが気になって一瞬意識が違うところに行ってしまったのがもったいなく感じたのですが、

俳優さん達の素晴らしいお芝居と音楽、素敵なセリフに引き込まれてほとんど集中して見ることができました。

様々な社会問題、主に女性の権利にフォーカスを当てたストーリーだったので、

やはり私たちと地続きであってほしいというか、

どこかのおとぎ話、ファンタジーではなく、リアリティがもう少しあったらもっといいのでは・・・などと感じたりもしました。

でも、休憩なしでずっと引き込まれる素敵な舞台だったことは間違いなく、

とても見た後に充実感がある作品でした!