Don Giovanni @ オペラバスティーユ
すっかり一か月ほど前になってしまいましたが、バスティーユでドンジョヴァンニを観てきました。
ピーターマッテイがドンジョヴァンニ、そして今一番私が憧れているソプラノのインファンがツェルリーナということでとても楽しみにしていました!
メトやザルツブルクでも確かほぼ同じ座組でやっているようで、さすがの安定感。
ピーターマッテイはあんなにノーブルなのに、ならず者芝居?も上手で素晴らしかったです。
インファンは良くも悪くも?イメージ通り。本当に自然な歌唱で、あんな大きな舞台でも自分を崩さない強さがすごいな・・・と思いました。
演出がやや現代というか不思議な世界観で、果たして全てはドンジョヴァンニによるいまわの際の幻なのか、薬物中毒の幻覚なのか、レポレッロの幻覚なのか・・・色々解釈の余地がある演出で、見終わったあともこういうことなのかな??と話したくなるような演出でした。
驚きだったのがオッターヴィオを演じたベンブリス。
ドンジョヴァンニを今まで見てきた中で、なかなかオッターヴィオがいいことって珍しいのですが、この方はすごかった!
ものすごい見たことないくらいブレスが長く、オッターヴィオのアリアも余裕たっぷりでした。
プロフィールを見たら、なんとワーグナーもレパートリーにしているらしい!
モーツァルトとワーグナーって両立するんだな・・・とびっくりですが、ドイツ人同士だしおかしいことではないのか??などとも思いましたが。
それにしてもあのブレスの長さは、ワーグナー歌いなら納得です。
本当に素晴らしくてびっくりでした。