フランス留学のためにミニマリストになりたい女

アラサーでフランス音楽留学中の女が奮闘する記録。

ブルターニュ地方のスタージュ

6月末の試験がなかなか大変で、夏休みの予定を全く立てずに夏休みを迎えてしまいました。

そんな私を見かねて?学校の先生が8月にブルターニュ地方で行われるスタージュ(講習会のようなもの)を教えてくれたので、行ってみることにしました。

 

このスタージュはプロアマ問わず誰でもクラシックの声楽をやりたい人が参加できるもので、丸っと一週間共同生活をしながら、個人レッスンと最後にコンサートを行うというものでした。

学校の先生は主にアレキサンダーテクニック(歌手やダンサー、役者のために体を狙い通りに動かすことを目的としたテクニック)のレッスンを担当し、歌はもう一人別の先生がレッスンしてくださいました。

初めての先生でしたが、とてもいい方で色々な収穫がありました。

 

参加者は主にパリから来ており、合唱好きなアマチュアのフランス人マダムたち、というかんじでフランス人に囲まれて一週間過ごすことになりました。

食事は毎回自炊で、フランスの家庭料理をいただくなかなか珍しい機会となりました。

毎食の基本はサラダとパン。

そこに一晩漬けこんだチキンを焼いたり、ニシンのスモーク?をタマネギやニンジンなどの野菜とマリネしたものを加えたり、ハーブ?を混ぜ込んだお米を付け合わせたりなどなど。どれもシンプルながら美味しかったです。

また、初めてアーティチョークをいただきました。

圧力なべ?でしっかりと丸ごと茹でて、葉を一枚ずつ剥いて根本の柔らかい部分だけをかじって食べます。

木の実みたいなテイストなのですが、特段の味はなく、(ソースをつけて食べる)手間とカサのわりに可食部が少なすぎて、不思議な食べ物だな…という感じでした笑

ですが、周りのフランス人はおいしい!と口々に言って食べており、アーティチョークが嫌いならブルターニュを語るなかれ・・・のようなことを言っていました笑

 

ブルターニュイギリス海峡に面する海岸地域です。

滞在先も歩いてすぐ海に行けるところで、とてもきれいな海でした。

ということで、海の幸が特産!なのでエビと生牡蠣をいただきました!!

とっても美味しかったのですが、フランスの牡蠣は日本の牡蠣と違ってとても身が小さいです。

本当に一口なのに、パリだと一個一ユーロくらいするという高級品・・・。

また、ブルターニュはバターや塩も特産なので、ガレットやクレープも人気です。

クレープ屋さんでは特産のホタテガレットがあったのでいただきましたが、とっても美味しかったです。

 

参加者の皆様はとても温かい方ばかりで、なかなか流ちょうにコミュニケーションできない私も親切に仲間に入れてくれました。

共同生活を送ることで、毎朝の挨拶の時に名前を呼ぶのが大事な礼儀なんだな、とか

食べるものが同じでなくても、一緒に食卓を囲むことが大事なんだな、とか習慣文化を感じ取ることができた気がします。

 

驚いたのが最終日の夜に一人ずつ感想を言う場面。

運営についても意見があればぜひ、ということだったのですが何人かの方が不満だった点などをはっきりと発表していて、それに対して討論が始まり・・・というくだりが何ターンか起こり、深夜一時半まで紛糾したのです!!

日本人だったら、すべて終わった最終日は楽しかったです、ありがとうございました~みたいな当たり障りのない感想しか出てこないような気がするのですが、

ここでも自分の考えは言う、そして討論するというのが文化の違いに感じられて面白かったです。

 

音楽面ではもちろん、一般的な生活や文化の面でもたくさんの得るものがあり、素敵な海岸を楽しむこともでき、よい経験になりました。

(言葉の面ももちろん、当日朝までその日のスケジュールがわからないとか、衛生観念が違いすぎるとか、日本人的にはしんどい面も正直ある・・・とは思います。

それが乗り越えられれば・・・めちゃくちゃいい経験になります!)